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スポーツ好きの「科学者」と「裁判官」

「頭が筋肉」とは?!

最近、体育会の学生やプロ選手が不祥事を起こしてマスコミに取り上げられ、「スポーツ選手は…」と言われることがあります。一部の選手の心無い、また非常識な行為によって、真摯にトレーニングし、活動している選手までが悪く言われ、スポーツ選手だけでなくスポーツそのものの評価が低くなり、スポーツ活動による様々な価値が下がるのであればそれは大変残念なことです。
先日もある学生から「スポーツをしている学生は頭が筋肉だと馬鹿にされた。真面目にやっているのにくやしい。」との不満を聞きました。「頭が筋肉ならいいでしょう。脂肪ぶよぶよだったら大変だけど。」と答えましたが、「頭が筋肉」のニュアンスが「頭が固い≒思考に柔軟性がない」や「頭が悪い≒知的能力が低い」であれば、学生の気持ちはもっともなことです。
ところで、運動すると頭のはたらきが鈍くなるのでしょうか。

iPS細胞の研究リーダー

最近の私の周りで興味ある話題の一つにiPS細胞があります。さまざまな細胞や組織となり得るという夢のようなiPS細胞(万能細胞:人工多能性肝細胞)は、京都大学の山中伸弥教授を中心として研究が進められています。米国の研究チームとの競争が激しいようですが、このiPS細胞の研究が進めば多くの疾病の治療できる可能性が高くなるのですから、医学の分野で大きな期待を担っています。それらはもちろん、スポーツ選手の怪我や疾病にも大きな貢献となることでしょう。
ところで、この研究のリーダーである山中教授の趣味はスポーツだとか。中学から柔道を初め、大学時代はラグビー。そして、現在はご自身がフルマラソンに出場する他、京大の研究室のメンバーで駅伝を走ったりされているそうです。「スポーツの経験が現在の研究に活かされている」とのコメントもされています。
咄嗟の判断力や決断力、技術と戦術、忍耐力、チーム力、コミュニケーション力、そして先見の明などは、スポーツをしてきた経験によって無意識のうちに培われているのかもしれません。

「走る裁判官」

先日、朝日新聞の2月26日の紙面、メモランダム:法廷に掲載されていたコラムのテーマはいつまでも走る「裁判官」でした。???と思って読み進めると…。
著者は20代のころからの腰痛持ちで、その克服のためにジョギングをはじめたとか。「裁判官の仕事は責任が重く、ストレスがたまって大変だろう」と人からよく言われるそうですが、仕事を離れて趣味に没頭する時間をもつことで、心身のリフレッシュとなっているようです。
この裁判官は54歳。熟年ランナーの星である間寛平ちゃんが大きな目標とのことですが、間寛平ちゃんも58歳のまだまだ。私の周りには70代にして平然とフルマラソンに参加し、自己記録を更新し続けているランナーもいるのですから!
そして、この裁判官も様々な職種の方々とチームを結成して駅伝に出場されるとか。

足の裏を刺激すると脳が活性化される

足の裏を刺激することによって脳が活性化されることが、日本福祉大学教授の久保田競先生らの研究によって明らかにされてきています。この先生は、どこへ行かれるのもランニングシューズ。自ら脳を刺激しながら研究活動をされていらっしゃるのです。
ランニングに限らず、スポーツ活動は足裏を刺激して脳を活性化させる絶好のチャンスであり、また心身のリフレッシュにも効果が大きいようです。

いつか勝負を・・・

iPS細胞の京都大学の山中教授は京都市内を流れる鴨川沿いをジョギングされていると聞きます。実はこの鴨川は私のトレーニングコースの一つ。気分次第、体調次第でコースも時間もめちゃくちゃの状態でジョギングをしている私ですが、もしかしたら山中教授とすれ違っているかもしれません。iPS細胞についてもですが、スポーツについてもいろいろとお話を伺ってみたいと考えています。また、先生の研究室でつくる駅伝チームと私が結成するチームと勝負してみたい、「走る裁判官」の結成するチームとも勝負してみたい、と密かに考えているのですが、無理でしょうか。