健康人は少ない?
一年に一回、定期的に健康診断を受けています。なんと言っても身体が資本。健康であることは日々、精力的に活動するために、必要、かつ重要なことです。私自身も、専門としている「体力トレーニング学」と「スポーツ栄養学」を理論的に考えるだけでなく、運動についても、栄養についても自らを実験台にし、適度な運動と程よい食事をモットーに試行錯誤を繰り返しています。
とは言え、成長や加齢によって身体には変化がありますから、つねにその変化の状況は知っておくべきでしょう。もちろん、どうしようもない事態に陥る場合もあるとは思いますが。
学校などの教育機関はもちろんのこと、職場でも定期的に健康診断が行われています。そして、来年2008年からは健康保険に加入する40歳から74歳までの人を対象とした特定検診が始まることになっています。これらの検診の結果、「異常」と評価された人に対しては保健指導されることになっています。その対象となったらショックを受けるに違いありません。
ところが、先日、「健康診断を受けた294万人のうち全検査項目で『正常』と評価された受診者はたった12%しかいない(日本人間ドック協会の調査)」ということを知りました。様々な理由がある中でも最大の理由は一部の検査項目で人口の5割以上を異常とする基準が採用されているからとのこと。こうなれば、「正常」と評価される人は本当に稀で「優秀健康人」。希少価値であることになります。
生活習慣の乱れから起こるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が糖尿病や高血圧、心臓病などの生活習慣病の危険性を高めることから、運動の実施と食事のコントロールが必要であると言われている昨今。検査基準が厳しければ、本来、正常と評価されていた数値が異常と評価されることになります。検査値が同じでも「正常」と診断されるか「異常」と診断されるかは、精神面に与える影響大。正常値から少し外れたために「異常」と診断され、精神的ダメージを大きく受ける人もいるでしょう。
日頃、「楽しく運動し、おいしく食事を摂って健康体になる」ために、運動面からはその方法や負荷の大きさ、用具などを模索し、栄養面からも成分や量だけでなく、食材や食卓の雰囲気、また、サポートする際は言葉のかけ方など、どうすれば効果を上げられるか、など、常に試行錯誤を繰り返しています。そして、この時に精神面の影響、つまり「気の持ちよう」によって効果の差が大きいことを実感しています。
そう考えれば健康診断の検査値の異常に対してショックを受けるのではなく、健康管理の一つの材料程度にとどめておくのがいいかもしれません。「正常」と評価される人は少ないのですから。実際、メタボリックシンドロームの検査の基準値についても専門家のあいだで論争があるようです。
週に4〜5回は運動している私ですが、健康診断のたびに「コレステロール値が正常値より高いので、定期的に運動してください」とドクターにアドバイスされます。検査値からのアドバイスだとはわかっていますが、おかしな話です。
成長や加齢、環境によって身体は変化します。全ての人が一律の基準値でなく、年齢や性別、身体活動状況を加味した基準値を参考にして、何より、健康を獲得するために苦しむのではなく、楽しく健康を維持したいものです。
やっぱり私のモットーは「楽しく運動し、おいしく食事をして健康を獲得する!」です。
