スポーツのうまみをギュッ!!と搾りたて。スポパラ.COM
スポーツのうまみをギュッ!!と搾りたて。スポパラ.COM

TOP > 生島淳のロッカールームの素顔 > 高津臣吾

高津臣吾

 メジャーリーグの開幕直前に、スプリング・トレーニングが行われているアメリカのアリゾナに行ってきた。
 今回はいろいろな日本人メジャーリーガーに話を聞くことができた。
 今年からメジャーに移籍した福留孝介選手、黒田博樹選手は自信をのぞかせていた。日本で失意のシーズンを送っていながら、アメリカで見事に再生し3年目のシーズンを迎える斎藤隆選手。昨年に手術をしリハビリに励む大塚晶則選手にも会うことができた。
 そして今年40歳を迎える高津臣吾投手も、メジャーリーグへの復帰を目指してトレーニングに励んでいた。
 高津投手は2004年、シカゴ・ホワイトソックスでアンダースローからの投球で相手を幻惑し成功を収めた。その後、2006年、2007年と日本球界に復帰したが、
「もう一度、メジャーでプレーしたいんですよ」
と日本に戻ってからも、アメリカへの夢を捨てていなかった。
 そして今年、スプリング・トレーニングの招待選手としてシカゴ・カブスのユニフォームを着た。
 残念ながらオープン戦で結果を残すことができず、メンバーからカットされてしまったが、いまもアリゾナでトレーニングを続けている。
 カットされてからもトライアウト(入団テスト)を受けるなど、とことんアメリカで現役を続けることにこだわっている。
 高津投手と話をしていると、彼が本当に野球が好きなことが伝わってくる。たとえばブルペンにいる投手というのは、試合が始まってもすぐに仕事というわけではないので、最初からずうっと試合を見ているわけではない。
 ところが高津投手は見ているのだ。ひとつひとつのプレーをずうっと見ているのだ。
 どうしてですか、と聞いたことがある。すると、高津投手はこう答えた。
「やっぱり野球は面白いからね」
 高津投手は野球が大好きなのである。選手である以前に野球が好きで、好きで仕方がないのだ。
 彼に試合を振り返ってもらうと、細かいところまでよく覚えていることに驚く。
 野球が好きだからこそ、ピークを過ぎているといわれながらも40歳になる今年、メジャーでの現役復帰を目指しているのだろう。
 この原稿を書いている時点では、どのチームのユニフォームを着るのか、まだ決まっていない。
 彼の野球に対する純粋な気持ちを思ったとき、もう一度、彼がユニフォームを着てアメリカのマウンドに立つことを祈りたくなる。
 がんばれ、高津!