岡島秀樹投手
ラジオのスタジオにお招きしたのは「世界一」となったチームの優勝に、大きく貢献したサウスポーだった。
ボストン・レッドソックスの岡島秀樹投手である。
2007年のシーズンが始まる前、岡島投手がこれほどの活躍をするとは誰もが想像していなかっただろう。ところが早くも4月の時点からクローザーとしてマウンドに上がる機会もあり、7月にはオールスターに。
そしてプレーオフでは監督の厚い信頼をバックに、何度も何度も「中継ぎのエース」として淡々とマウンドに向った。岡島投手の活躍がなければ、レッドソックスのワールドシリーズ制覇はなかったかもしれない。本当に。
実際の岡島投手は、気取らない感じで、気さくな方。マイクを前に楽しく話が出来た。
テレビで見ているだけでは分からないこともあって、岡島投手がマウンドに行き、ウォームアップを済ませた後に、マウンドの後ろで帽子を胸に当ててお祈りをしているシーンをよく目にしたが、ファンの中にも記憶されている方もいるのではないか。
あの一連の動きは、今日も自分のピッチングを見ていて欲しいという、家族に対する感謝と決意の表れなのだそうだ。
岡島投手に限らず、選手の一挙手一投足には意外な意味がこめられていたりする。
淡々としている岡島投手だったが、アメリカでは食事になかなか苦労したようだ。
「やっぱり、お米が必要な人間なので」
ということで、遠征先でのレストランの確保が大変だったらしい。
アメリカでは試合開始が19時すぎ、選手がすべてその日の仕事が終わるのは23時を過ぎることも珍しくない。中西部ではその時間で営業しているレストランはほとんどないから、食事の面でもストレスをためないようにしていくのが大切だったようだ。
面白かったのは、シーズン当初は相手の選手をほとんど知らなかったこと。どんな大打者と対戦していても、
「よく知らないんで、自分の投球に集中するだけでいいのだ」
と思っていたそうだ。
マイペースが今季の岡島投手の成功を生んだのかもしれない。
