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先日深夜にテレビを見ていたら、「よみう〜り、よみうり?よみうーりぃ?」という奇妙なCMをやっていた。声の主はメジャー記録の1シーズン73本を打ったホームランバッター、バリー・ボンズである。ロッカールームの中のような所で楽しげに「よみうーり」を繰り返すボンズ選手からは、あのバッターボックスに立ったときの厳しい表情は見られない。その表情を見ながら、そうそう、このコラムにバリー・ボンズのインタビュー全編をご紹介しようと思っていたことを思い出した。(遅くなってスミマセン”)
松井選手のキャンプイン取材の帰りについでに?!寄ったのだが、ヤンキースのタンパとは違って、日本人メディアが一人もいないサンフランシスコジャイアンツのキャンプ地はとても取材がしやすくて、バリー・ボンズも30分もインタビューに答えてくれた。ニュース10でもリポートしたのだが、短い時間で消化しきれなかったものを、ここで紹介したいのです。個人的にはお宝インタビューと思っている(自己満足?かもしれないが読んでみてください)
インタビューしたのは手術の2日後、「肘から突き出た骨を取り除くだけさ」という手術の翌日にはバットを振っていたというので驚いた。
―なぜ一日も休まなかったのですか?
―「休むのは死んでからいくらでも休めるからさ。そのときにはいくらでも時間がある。自分は野球が大好きなんだ。プレーするのが好きだし、勝負が好きだし、グラウンドにいるのが好きだし、そこでファン達を喜ばせることが好きなんだ。自分にとって練習を一日休むと言うことは、一日無駄にするということなんだ。努力しない自分に対していい気持ちがしないんだ。努力した上でそれでも違和感があるのなら休んでも納得できる。でも少なくてもその努力をしないと、自分自身に対していい気持ちがもてないんだ。」
―今日も(2/24)特大のホームラン。準備はもう万全なのですか?
―もちろんさ。僕は一年中練習しているからね。日米野球から帰ってきた後も2日休んで練習を再開した。なぜそんなに一生懸命練習するのかって?なぜならアスリートとしての時間、キャリアというものは限られている。その上、たったこれだけの限られたチャンスしかないんだ。野球選手を目指している選手の多くが自分のように長い間野球をプレーできる機会に恵まれているわけではない。だからじぶんはそれを最大限に生かしていきたいんだ。それには練習しなくてはいけないし、体も鍛えておかないといけない。昔自分たちの父達がプレーしていた頃とは(バリー・ボンズの父ボビー・ボンズはメジャーリーガー)、野球自体も変わってきている。彼らは体を鍛えるためにスプリングトレーニングに来ていた。しかしいまは競争のレベルも高くなったし、競争のレベルが非常に高いので、必ず体を鍛えてからスプリングトレーニングに来ないとダメなんだ。
―でもあなたはスーパースターだし、競争といっても無いに等しいのでは?
―競争は常にある。自分は大学生相手にプレーしているわけではない。自分はプロフェッショナルを相手にプレーしている。だから常に準備をしておかないと行けないんだ。なぜなら相手もプロフェッショナルだからだ。プロフェッショナルであるということはいつでも他のプロフェッショナルに勝てると言うことだ。だから絶対に自分は身体そして精神をできるだけ強く保っておくんだ。
たった5分のインタビューでこれだけのお宝の答えが出てきた。マスコミ嫌いといわれる彼が日本のメディアには本当に丁寧に答える。時折わかりやすく説明しながら答えてくれるその作法は、紳士そのものだった。スコッツデイルのスタジアムのバックネット裏で、ジリジリと照る太陽を真っ向から受けながらインタビューは続いた。
で、続きは、次回にしよう。
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