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台湾は東京からわずか3時間のフライトで行ける、日本でも非常に人気のあるスポットである。台湾には賑やかな夜市や高級ウーロン茶、そして美味しい台湾料理などが日本でもお馴染みだが、スポーツは意外なほどその実情は知られていない。先週、台湾を旅してきたので、今回は知られざる台湾のスポーツ事情をレポートしたいと思う。
台北市の中心からやや北に位置する天母(ティンムー)地区は、外国人が多く住む高級住宅地である。天母棒球場はその中心地、高島屋の隣りにある。「棒球」とはすなわち、野球である。台湾には職棒と呼ばれる2つのプロリーグがある。1つは台湾初のプロ野球リーグとして1990年に創立され、今年で13年目を迎える「中華聯盟」。もう一つが1997年にケーブルテレビ会社主導で設立された「台灣大聯盟」。
中華聯盟、台灣大聯盟にはそれぞれ4チームが所属しているが、どちらのリーグにも日本からの「助っ人外国人」が多数参加している。特に台灣大聯盟の聲寳太陽は日本人が多く在籍しており、監督は何と元西武の石井丈裕氏。自分がTVで見たときには、元阪神の中込伸が兄弟エレファンツの先発投手として力投していた。現在11勝6敗で防御率3.10。背番号55の上に大きく「中込伸」と漢字で書かれたユニフォームを見たときには軽いカルチャーショックを受けたものだ。棒球は台湾の国技といっても良く、根強い人気がある。
しかし、現在若い人を中心に一番人気のあるスポーツといえば、バスケットボールだろう。天母棒球場に隣接する公園には無数のバスケットリンクがあり、夕暮れ時にもなれば、上半身裸になった多くの若者が3
on 3に興じている。私はそれをぼんやりと眺めていたのだが、しばらくしてあることに気が付いた。皆、あまり上手くないのだ。とにかく得点が入らない。これだけ人気があり、競技人口も多いのに、先日まで地元で行われていた国際大会では台湾代表チームはあまりいい成績ではなかったそうだ。疑問に思った私は台湾人の友達に尋ねてみた。すると意外な答えが返ってきた。「台湾ではバスケットボールのプロリーグは現在無く、あったとしてもプロになりたがる人がいない。皆バスケットボール選手では儲からないことを知っているからね。」
そう、台湾ではプロスポーツに関する政府の意識がまだまだ低く、バスケットでさえ、国家の利益にならないという理由で支援を受けられずにいるのだ。あれだけバスケットボールが広く人々の間で人気を得ていながらも、その才能を伸ばしていける環境が整っていない。何だか非常にもったいない話である。
最後に余談だが、台湾ではサッカーは全くといっていい程人気がない、超マイナー競技の部類に入るそうだ。それを聞いてがっくりと肩を落としたのは言うまでもない。
Reported by 星見 洋介
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