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日本のスポーツではトーナメント戦が多く行われている。高校野球に代表されるように、「負けたら終わり」、の方式は日本人が好むシステムでもある。しかし、その功罪についても考える必要がありそうだ。
先日発表されたところによると、ラグビーとアメリカンフットボールの、社会人トップリーグ及び選手権が2003〜04年にかけて再編される予定だ。ラグビーは仮称で「スーパーリーグ」と呼ばれ、12チームが参加し、リーグ戦とトーナメントで年間70試合程度が行われる予定で、7月末には詳細が発表される。アメリカンフットボールは現在検討中で、2003年の移行期を経て2004年から予定との事だ。
ラグビーの現行システムは、秋に東日本・関西・西日本(各8チーム)で地域のリーグ戦が行われ、このリーグ戦上位のチームなどが、年末から始まる日本社会人選手権に出場するしくみだ。社会人選手権は、2001、2002年の大会は16チームのトーナメントで行われた。
一方のアメリカンフットボールの社会人トップリーグは、Xリーグと呼ばれ東・中・西地区の3ブロックに各6チーム(計18チーム)が参加し、秋にリーグ戦が行われる。それぞれのブロック上位2チーム(計6チーム)がプレイオフに進出し、トーナメントでXリーグチャンピオンを決定している。
今回この2つのスポーツが、リーグ再編を考えているのは(頻繁に指摘されている事なのだが)、以下の点が問題になるからである。
■リーグ戦が盛り上がらない
各地区のリーグ戦では、上位チームと下位チームのレベル差が激しい。ラグビーでは100点差、アメリカンフットボールでも50点以上のゲームも見られ、勝敗に対する興味が削がれている。しかもその後に選手権や、プレイオフが控えているので、リーグ戦がそれらの予選程度に考えられてしまい、権威を失っている。
■勝ち残らないと試合数が少ない
ラグビーでは各地区のリーグ戦で敗退した場合、公式戦が年間7試合しか行われない。アメリカンフットボールも、春にトーナメントがあるが、本番である秋のリーグ戦は5試合のみ。1年間がんばって、たったこれだけしかないのだ。1試合さえ負けるわけにいかないチーム事情では、思いきった選手起用が行われず、選手の出場機会も限られる。また、試合を通して成長するという事も困難だろう。
■有力チーム同士の対戦が少ない
社会人選手権・プレイオフがトーナメントのため、せっかく有力チームが進出してきた場合でも、組み合わせにより、対戦が行われない事がある。ファンからすると見たいカード(例えばラグビーなら、サントリー・東芝府中・神戸製鋼・トヨタ自動車・ワールドなどの組み合わせ。アメリカンフットボールであれば、鹿島・シーガルズ・シルバースター・松下電工・アサヒ飲料などの対戦)が、行われないシーズンもある。極端な例えをすればサッカーで、鹿島アントラーズvsジュビロ磐田の試合が行われないシーズンがある、といったところだろうか。
そのため日本全体でトップリーグを作り、有力チーム同士の対戦を増やしたいのだ。それにより
1 強豪同士の厳しい試合をする事で競技レベルの向上
2 高いレベルでの接戦で、観客数の増加
3 試合数の増加による、選手の出場機会の増加
4 さらには競技人口の増加
を期待している。
聞くところによると、ラグビーは2003年から実施だが、アメリカンフットボールの方は、調整が難航しているとの事。ラグビーは2003年にオーストラリアで、第5回ワールドカップが行われ、日本も5大会連続出場を決めた。世界が存在する(もしくは世界が意識できる)ラグビーに比べ、NFLという世界があまりにも遠く感じるアメリカンフットボールでは、危機感が異なるのかもしれない。
後編に続く…
Reported by 小野寺 俊明
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