6月22日土曜の準々決勝、セネガルvsトルコ。延長前半4分、トルコFWイルハン選手のゴールデンゴールで、大阪での大会日程は終了した。大阪会場は、今大会20都市の中で、大田(テジョン)と共に最も試合が始まるのが遅かった。すでに釜山(プサン)、札幌、茨城では大会日程が終了していた。しかし、そこは大阪。真打登場とばかり、大会の目玉になるカードを連れてやってきたのだった。

12日のナイジェリアvsイングランド戦でスタート。大会での人気No.1チームである、イングランドが大阪・長居スタジアムのオープニングゲームを飾った。心配されたフーリガンの騒動もなく、大いに盛り上がった。1‐1で引き分け、死のグループと称されたF組を2位で突破した。そして2日後には、チュニジアvs日本戦。日本の1stラウンド突破を賭けた試合が、ここ大阪。やはりこの街は、注目を集めるのが好きなのだろうか?そして試合は地元、セレッソ大阪の森島選手の先制ゴール。そして中田選手の追加点で2‐0と快勝。長居スタジアムは揺れ、開催国の最低条件と言われた、決勝ラウンド進出を見事決めたのだった。

写真:大阪・道頓堀風景この夜の大阪は、日本ではなかった。ミナミの街は交通規制が敷かれ、多くの警官隊が動員され、警備にあたった。道頓堀へのダイビングは、世界中に報道された。その数は1000人を超えたとも聞く。道では誰かれかまわずハイタッチをし、喜びを分かち合う。近頃、これほど日本が幸せだった夜はなかっただろう。次のベスト16で、トルコに勝てば、再び大阪に帰ってくる。その時はもっと…。しかし、世界の壁はそれほど甘くなかった。

豪雨の宮城で、日本代表は力尽きた。6月22日準々決勝、この日の長居スタジアムは、少しのんびりした雰囲気が漂っていた。日本が宮城で勝っていれば、とんでもない盛り上がりになっただろうが、セネガルとトルコという、日本にあまり馴染みのないチームだけに、どちらかを応援するより、ワールドカップの雰囲気や、試合自体を楽しもうという感じだ。

写真:長居スタジアム長居スタジアムの周辺は観客に混じり、地元の人も大勢遊びに来ていて、お祭りのようだ。数は少ないが、セネガルやトルコのサポーターも来ており、日本人と一緒に声をあげている。それでも、これまでのゲームより少し静かに感じたのは、気のせいではないだろう。1週間前とのコントラスト。大阪のラストマッチは、好ゲーム。最後に見たのは、ピッチに崩れ落ちるセネガル選手の姿だった。

11日間で3試合。あっという間に、ワールドカップは、大阪を通りすぎていった。

Reported by 小野寺 俊明

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