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〜プレッシャーを感じる?感じない?〜
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| 平野美宇ちゃんとお母さんの真理子さん |
この夏、「卓球の愛ちゃん」こと、福原愛選手の記録を更新するかもしれないという平野美宇ちゃんの試合観戦にグリーンアリーナ神戸に行きました。この日開催された日本卓球選手権大会のバンビの部は小学校2年生以下が所属する部で、愛ちゃんの最年少優勝記録を5歳3ヶ月の美宇ちゃんが更新するかどうかと関係者から大いに注目された大会でした。
実は、この平野美宇ちゃんのお母さん、真理子さんは私の学生時代の同期生。私は陸上競技の長距離走、彼女は卓球とそれぞれ専門の競技に日々没頭していたこともあり、その後もお互いに刺激しあっていますが、この日は再会も兼ねての観戦でした。
以前、「卓球は地味」というイメージでしたが、今やユニフォームもカラフルになり、愛ちゃん人気もあって卓球人口は増加中。会場となった体育館いっぱいに並べられた卓球台は圧巻で子どもたちがそれぞれの台で小さな身体をいっぱいに使って試合を繰り広げている姿を見ているとスタンドにいる私にまでその熱気が伝わってきました。
ところで、美宇ちゃんを試合に送り出した真理子さんいわく、「今日、この子は緊張しているみたい」と。美宇ちゃんはこれまで試合で緊張したことがなかったそうなのですが、この日はマスコミに注目され、これまで以上にカメラのレンズを向けられていたことも影響してか、お手洗いが近くなり、食欲なく、落ち着かない・・・・・もちろん本人はこの状況を緊張感だと認識している訳ではないのですが、いつもと何かが違う、生まれて初めて「緊張感を体験している」とのことでした。マスコミからの「緊張する?」の問いには「キンチョウってなあ〜に」と返答したそうです。
プレッシャーや緊張を感じるかどうかは、人それぞれです。オリンピックや世界選手権など大きな大会になると「プレッシャーに強い、弱い」、「緊張する、しない」などと選手がコメントしています。
この「プレッシャーに強いかどうか」は、周りが考えるプレッシャーをプレッシャーとして感じているかどうかが大きな問題のようです。
ところで、シドニーオリンピックで世界を制したマラソンの高橋尚子選手。当時指導をされていた小出義雄監督(現佐倉アスリート倶楽部代表)はシドニーオリンピックの前に高橋選手を高地トレーニングの環境の整ったアメリカのボウルダーで長期合宿を行わせ、その後、直接レースの会場であるシドニーに移動させました。普段とほとんど変わらない状況でレースを迎えさせるためにできる限りマスコミをシャットアウトし、金メダルを獲得したのは周知のとおりです。高橋選手は日本に帰国して初めて想像以上に多くの人からの祝福と反響を知り、「こんなに多く人に応援されていたとは・・・・・・」と改めて感謝の意を表していました。
この場合は、プレッシャーを感じない環境を設定されたことにより、「プレッシャーに強い」というよりも「プレッシャーを感じていなかった」ということの方が正しいようです。
一方、2年前、アテネオリンピックの代表選考レースでは、周囲の期待と本人の意気込みが無意識のうちにプレッシャーとして彼女に大きくのしかかり、自他共に予想外の結果となったようでした。
そして、今年11月20日。東京国際女子マラソンで高橋尚子選手が2年ぶりにマラソンレースにチャレンジします。周りは「久しぶりのレース出場で注目されて本人はプレッシャーが大きいに違いない」と思っていても本人はどのように感じるのでしょうか。
一般的には、期待が大きければ大きいほどそれがプレッシャーとして大きな負担となり、パフォーマンスの発揮にマイナスになることが多いのですが、彼女の場合はその周囲からの期待を「私の背中を押してくれる」味方としてプラスのエネルギーに変える能力を持っているように、私は感じています。小出監督からの指導を離れ、チームQを設立。環境の変化、年齢による変化など克服するには大きなチャレンジ精神が必要であるに違いありません。
期待をエネルギーにレースを楽しんで走ってくれることを、やはり期待しています。
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