春が来た!

〜スタートラインは同じでも〜

 4月。桜の開花宣言が出され、あちこちで、新しいスタートが切られています。学校で、職場で、いろいろな場所で新しい環境、人間関係の始まりです。

 私の所属する大学でも新入生が入学。初々しい顔が緊張感に包まれて新しいスタートを切りました。何事もスタートが肝心。それこそ、これまでいろいろな過程を経ながらも少なくとも今は、みんな同じスタートラインに立ったのです。

 さて、問題はこれからどう走るか…。これまで何をどうやっていたかで今後の走り方が変わっていきます。競技の世界ではスタートラインに立つまでにどのようなトレーニングをどれだけやってきたか、ということになります。知識を身につけ、体力をつけ、前もってライバルの情報を持っておいた方がいい場合もあります。どんなユニフォームでどのようなシューズを履き、用具を使うかを考えることも良い結果を出すためには大切なことです。

 そして、スタート!スタートの号砲とともに何も考えずにとにかく突っ走り、周りに先行する人(図)、先行する人に自分のペースを乱されてしまう人(図)、周りの動きには動じずにマイペースで走り続ける人(図)、実力は備えていながらもスタート直後は周りの様子を見ながらペースを合わせていく人(図)、集団の全体を見ながら余裕を持って後ろからついていく人(図)、一瞬の隙に出遅れてしまった人(図)…。

図

 何も考えずにとにかくスタートダッシュした人が、先頭で気分よく自分のペースで走り、運良くそのまま先頭でゴールするかもしれません。もしかしたらスタートダッシュが体力以上で思わぬペースダウンを起こし、その後、自分のペースを取り戻せなくなるかもしれません。余裕をもって全体を見ながら走っていたはずなのに、いつの間にか周囲のペースにはまって取り返しのつかないことになるかもしれません。周りをキョロキョロと観察し過ぎて、前方不注意となり、つまずくことがあるかもしれません。何となくスタートを切ってしまったために最初から差をつけられてしまうかもしれません。もしかしたら、ライバルに足を引っ掛けられ、転ばされることがあるかもしれません。もちろん、スタート時から何も考えないで、周りに合わせるのもOKですが、この時に大切なのは、「スタート時から何も考えないで周りに合わせる」と決めておくことが大切なのです。

 いずれにしてもどのような作戦で行くか、スタートラインに並んだときに考え、スタートを切ってから早めに軌道にのせることです。スタートしたら気温や湿度と相談、風向きや強さも感じて自分の走り方を変えていくこと。時には誰かを風除けにして体力を温存する必要も出てきます。

 自分で考えたレースであれば後悔はないはず。さて、あなたはどんなスタートを切り、どんなレースをしますか?

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