人生を変える!?

いろいろな立場からスポーツに関わる機会があります。トレーニング面と栄養面からのサポート、また、競技者(?)としてレースに出場することもあれば、裏方としてチームをコーデイネイトしたり、選手の身体能力を呼気ガスや採血を測定して科学的にトレーニング方法を考案することもあります。これらの対象も意識の高いトップアスリートから運動嫌いの人たち、私よりもずっと年上の先輩方から子ども達まで、もちろん男女問わず本当に様々です。そして、関わる方々のスポーツに対する考え方も「勝ってこそスポーツ」という人がいれば、「スポーツの原点は遊び」という人、また、「とりあえず身体を動かすことが好き」と言う人がいれば、「スポーツを通じての人との交流が目的だ」という人などなど・・・。

日常の遊びの中でボールの取り合いやかけっこなどからから始まった地域スポーツとは異なり、日本の体育は、心身の訓練や鍛錬が目的で学校教育の中で始まりました。その流れは現在もあり、「体育」の授業には何となく常に厳しさがつきまとっているために他の教科に比べて抵抗を感じる人も多いようです。実は私もその一人。小学生の時の体育の成績は「5段階評価」の「3」。鉄棒から落ちて声が出なくなったり、ボール運動が下手で何度もやり直しさせられたりとできないことへの苦手意識は高まるばかりで「体育」はどの教科よりも最大の苦手科目だったのです。

その私の体育の成績が3学期だけは「4」に。3学期には校内のマラソン大会があったからです。幼い頃から父のジョギングに付き合っていたことが功を奏してか、この時だけは校内で上位を走ることができ、その後、市の体育大会に出場して優勝、中学校では本当はバレー部に入りたかったものの結果的に陸上部に入ることになりました。そして、長距離走だけは少し自信を持ち始めた中学2年生の時に当時高校の体育の教員だった小出義雄先生(現佐倉アスリート倶楽部代表)との出会いがあったのです。

その後、「オリンピック選手を育てたい」が口ぐせだった無名の小出先生がその夢を実現されたのは周知のとおり。そして、世界一の選手を育てたいと夢を描く指導者から指導を受け、また、全く無名の時から強くなりたい一心で日々トレーニングに励む選手たちとともに競技生活を送り、また、サポートさせて頂く過程の中で私の人生は変わりました。「できないからできるようにする」「誰もやっていないから俺がやる」「不可能だと言われているからチャレンジする」。監督や選手のその姿には言葉にはない説得力がありました。

また、監督や選手を支えるマネージャーやコーチ、その他、選手の出場大会を運営する人、報道する人、審判する人、競技力の向上のために選手を専門的な分野から研究する人・・・。これまでに様々な立場の人に出会い、話を聞く機会があり、多くの刺激を受けました。今ではどっぷりとスポーツの世界につかっています。体育の苦手であったこの私が、です。

とかく勝つことを目標とした競技スポーツだけが注目されがちですが、身体を動かすで「嬉しい」、「悔しい」、「悲しい」、「楽しい」と感じることができます。また、これらの感情は自分自身が身体を動かすことが苦手であったとしても、スポーツに様々な立場から関わることによっても体験できるのです。指導する、サポートする、科学する、企画する、応援する、報道するなどなど・・・。

みなさんも、さまざまな視点でスポーツとの関わりを見つけてみてはいかがでしょうか。

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