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11月3日の文化の日。第21回丹波高原30kmのレースに参加しました。例年、お天気には恵まれるのですが、この日は朝から雨模様。でも、雨は気温の高さを考えればランナーには恵みの雨で、返って走りやすいコンデションとなりました。
私のこの大会への出場は今回が6回目。年々、トレーニング時間や質、トレーニング環境が変わり、十分なトレーニングを積んで臨む事は不可能になっていますが、あえて30kのレースに出場するのは、やはり、お仕事や家事の時間をやり繰りしてレースに出場されている多くのランナーに刺激されてのことです。
とにかく30kmは坂道の上り下りを繰り返す難コース。スタートしてからの前半は頭の中でいろいろなことを考え、計算し、また、沿道の応援を背に受けて比較的快調でしたが、折り返してからの後半は普段のトレーニング状況から考えると未知の時間、距離へのチャレンジとなり、頭に酸素が回っていないのか思考力が鈍り、とにかく無になって足を必死に動かすのみとなりました。最後はもう酸欠状態と足が動かないのとで、ゴールまでの500mくらいのあいだに男性ランナー5人くらいに抜かれ、散々…。ところが、終わってみれば、昨年より10分近く速いタイム。レース中はとても苦しんだものの、日頃のトレーニング状況を考えれば上出来で、自分でも驚くほどに上手く走れたことになります。2時間以上、しかもこのアップダウンの激しいタフな30kmのコースをそこそこのペース(私のレベルでは)で走り続けたのは、昨年のこの大会以来なのですから!まさに「火事場の馬鹿力」が発揮されたのでしょうか…。
「火事場の馬鹿力」とは、普段考えられない力が火事場など突然の出来事が起こった時に発揮されるという意味です。普段は発揮されていないが潜在的に持っている本来の力が心理的限界の打破によって発揮されるのです。
人間には、生理的限界(身体の限界)と心理的限界(心の限界)があります。生理的限界とは身体の器官、機能の限界のことで、この限界を超えると生命の維持に危険が伴います。一方、心理的限界の方は、精神的に「もうダメだ」と感じる限度で、一般に生理的限界の90%くらいのところが心理的限界であると言われています。つまり、身体的にはもっと頑張れるのに心理的に「もうだめだ」と思ってしまうのですが、心理的限界が生理的限界よりも低いことで、生命を危機から守っているともいえます。
ところで、女性よりも男性の方が心理的限界のレベルが高いと言われています。「身体の限界まで追い込むことができる」のは、女性より男性ということです。また、競技レベルの高い人もまた、心理的限界が高い…。生理的限界を高めるトレーニング(図の1)も必要ですが、同じ限界でも心理的限界を高めるトレーニング(図の2)も大切です。
今回の30kmのレース。普段のトレーニングでは考えられないような力が発揮され、思いのほか好成績でした。身体の中にはすごい力が蓄えられていることに驚きました。
また、このレースには昨年に続いて今年も千葉真子選手が30kmの部に招待選手として出場。私より、20分くらい前を走っていたにもかかわらず、終始余裕で、ゴール前はさわやかな笑顔で応援に手を振りながらゴールしたそうです。同じ30kmを走ったのに、生理的限界のレベルの差をづくづく感じました。
私は毎度のことながら、レース後一週間くらいはずっと筋肉痛に悩まされましたが、気分は爽快でした。
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