よみがえれ、筋肉の記憶!

- びわ湖男女駅伝に出場 -

去る10月5日(日)快晴の絶好の駅伝日和。琵琶湖の東岸の100.1kmを12人(女性3人)でつなぐ第3回びわ湖男女駅伝が開催されました。午前7時30分に第一区の女性ランナーがスタート。その後、ゴールの伊香体育館までがコースでしたが、何しろこの大会は先頭ランナーが次走者にタスキをつないでから20分以内にタスキを次走者につなげなければ繰り上げスタートになるという厳しい条件があるため、タスキを受け取れない、渡せないという状況が起こる可能性が極めて高く、したがって、各チームともどこの区間までタスキをつなげるかが最大の関心事でした。

私の走った9区(5.9km)でも100余チーム中90名ほどが一斉スタート。さながら普通のロードレースのようでしたが、タスキを受けてから一人、マイペースで走るよりも周りのペースにかなり刺激されることになり、私にとっては結果的によかったようです。ただ、最近のトレーニング不足がたたって、身体が思うように動かない状況。でもこればかりはどうしようもありませんでした。

私のトレーニング不足は別として、トップアスリートであっても故障やシーズンオフ時でトレーニング量が減少すれば体力や技術が低下し、トレーニング効果がなくなってしまいます。そして、これまで絶対的に優位にあった他の選手よりも体力が低下し、筋力がなくなり、呼吸循環器系が劣ることもあります。しかし、このトップアスリートの故障が完治し、シーズンオフが終わってトレーニングを再開すれば、また、トップのレベルに返り咲く可能性が高く、ずっと休まず継続してトレーニングしていた人よりも優位になることが多々あります。どうしてでしょうか…。

それは、一度経験した筋肉への刺激、筋肉の感覚、神経の働き、血液循環などがそれぞれの器官や組織、神経に記憶されているからです。トレーニングすると筋肉の細胞が肥大し、神経細胞が活性化し、毛細血管(細い血管)が張り巡らされ…。その運動に対応できるよう心身の体制がつくられ許容範囲が広くなります。そして、高いレベルであればあるほど筋肉の動き、神経の伝達、血液循環などの記憶のレベルも高くなっています。この記憶が故障やシーズンオフ時後のトレーニングの再開によってよみがえるのです。トップを目指すアスリートにとっては未知の世界(感覚)であってもトップアスリートにはすでに記憶されている感覚です。また、高いレベルへ復帰するには、故障やシーズンオフによるトレーニングの停止期間が短いほど有利なことは言うまでもありません。

ところで、運動会でお父さんが「昔取った杵柄」と張り切ってリレーに出場し、子どもにいいところを見せるはずだったのにバトンをもらってスタートした途端、転んでしまう姿をよく見かけます。これは、昔、颯爽と走った時の記憶が頭に残っているものの、トレーニングの停止期間が長く、筋肉や神経などの感覚が戻っていないからです。感覚をよみがえらせるためにはやはりトレーニングが必要です。

さて、私。もらったタスキ(と言いたいところですが、繰上げ一斉スタートでした、、、)を次走者に少しでも速く渡そう(と思ったのですが、中継地点に着いた時にはすでに繰り上げスタートで次走者の姿はありませんでした、、、)と気持ちはずっとずっと前方にあり、呼吸も楽なのに、足が動きませんでした。以前、長距離選手としてトレーニングの質、量ともこなせていたことを思うと、もう少しトレーニングすればもう少し速く走れるに違いない…と相変わらず欲を出しています。筋肉の記憶をよみがえらせなくては、と。

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