寒い冬こそ体脂肪減量のチャンス

韓国風鍋

和風鍋

 雪が降ったり霜が降りたりと寒い寒い冬の真っ只中。外出したり、身体を動かすことの億劫な季節です。大学で「スポーツ方法論」のテニスも担当していますが(他にもいろいろ・・・)、9時開始の一限目からテニスコートに集まる学生はさすがに寒さに震えています。動くのは億劫であるし、手足はかじかんでいるし・・・。私も本当に寒い!!!でも、ウォームアップ後にラケットを握って身体を動かし始めるといつのまにか半袖になってボールを追いかけ学生もいるほどに。そして、授業が終わる頃には身体はポカポカしています。端から見ると「この寒いのに外でテニスなんて・・・。私は暖かい教室へ」と思われているのかもしれませんが・・・。

 このような寒い冬。「運動量は減るのに食欲は増すから体脂肪が増えても仕方がない」とあきらめている人が多いのかもしれません。
 実は、この寒い時こそ脂肪を燃焼させ、体脂肪を減らすのに効果的な季節です。気温は、夏の暑い季節には高く冬の寒い季節には低くなり、体温より高い時とはるかに低い時があるにも関わらず、人間の身体とは本当によくできたもので体温は一年中36度前後で恒常性が保たれています。そのため、外気温と体温の差が大きい冬はとても寒く感じられるのです。風邪を引いて体温が高くなった時に悪寒がするのもやはり外気温との差が大きくなるからです。

 ところで、冬の寒い季節でも体温を36度前後の一定に保つためには体内の脂肪組織で脂肪が燃焼されて大量のエネルギーをつくり出しています。つまり、寒くない時と比べて寒い時にはエネルギーの消費量が大きくなっているということです。体重、体脂肪量など同じ体型の人が寒い外にさらされて震えている場合は、快適に部屋の中にいる場合よりもエネルギーの消費量が大きくなるのです。この状況のまま過ごしていれば体脂肪を減らせる可能性が高くなります。寒い中で運動すれば、その効果はさらに大きくなります。
 ただ、人間はこの冬の寒さに伴うエネルギー消費量の増大に対して、食欲を増進させる機能も備えています。この時、エネルギー量は、[消費=摂取]の状態です。そして、寒い時には、身体を動かすのがおっくうであるため、エネルギーの消費が減ることも事実。この時、エネルギーは、[消費<摂取]となります。したがって、やっかいなのは、いつも快適な環境にいて身体を動かさない状況であるにもかかわらず、食べ物だけはしっかりと摂ってしまっている場合です。この場合はまさに、体脂肪の増大につながっているのです。

 そこで、この時期の食事で特に気をつけたいのが水分の摂取とビタミン、ミネラルの摂取です。日本の冬は乾燥しているためにインフルエンザなどのウイルスが体内に入りやすくなります。ウイルスに対する免疫力をつけるためにビタミンやミネラルの摂取が有効です。ビタミンA、C、Eは抗酸化ビタミンといわれ、体内器官のストレスに対する抵抗力を高め、免疫機能のはたらきをよくします。冬に食べる鍋料理には、肉、魚、豆腐の動・植物性のタンパク質の他、白菜やねぎ、大根などの淡色野菜と春菊、人参など緑黄色野菜、きのこ類、海草などの様々な材料が入っているため、これらから必要な栄養成分をバランスよく摂ることができます。また、具材から出た栄養成分を含むだし汁には、身体を温めて血液循環をよくする効果を期待できます。鍋の最後に入れるうどんやご飯の量を調整すれば、エネルギー摂取量を減らすこともできます。そして、食後に冬の果物の代表であるみかんを食べれば、さらにビタミンCをとることができます。
 冬こそ健康の回復や維持に有効な季節。食べ物に配慮してみましょう。また、これに加えて、部屋の中でストレッチをしたり、ダンベルを振り回して筋肉に刺激を入れば心身への効果はさらにアップするはずです。

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