6月…。W杯サッカーでの日本選手の活躍に日本中が沸いた月でした。普段はサッカーに興味のない人、あまり詳しくない人もテレビや新聞で日本の試合の結果をチェックしたのではないでしょうか。  
試合のある日に向けて身体的にも精神的にも盛り上げ、終わればリラックスして次の試合に供える…。長期の大会期間中、選手は、「開催国」、「決勝トーナメント進出」という大きなプレッシャーを受けながらも自分自身の体調を維持し、また、集中力を維持し続けなくてはなりませんでした。

6月の蒸し暑い環境の中、選手達がゲームのたびにベストの状態で90分間ピッチの中を駆け回るためには、監督やコーチ、その他、多くの裏方さんの支えがあったに違いありません。そして、日頃のトレーニングはもちろんのこと、そのトレーニングを心身から支える食事にも細心の配慮があったことでしょう。

私自身は、ゲームの勝敗はもちろんのこと、ハーフタイムで選手が取っているドリンクの中身や当日の食事、宿舎での食事などにとても興味をもっていました。栄養は、スポーツ選手が競技力の向上を目指す時に大変重要な要素です。また、この栄養については、競技レベルや経験、年齢などによって、必要なエネルギー量や栄養成分が異なってきます。

さらに、競技によって種目特有の特性があるため、それを考慮する必要があります。サッカーに関して言えば、競技時間がハーフタイムを挟んで90分であること、チーム競技であること、選手交代が可能であること、ポジションによってピッチでのはたらきが違うことなどなど…。これに加えて、W杯サッカーは、6月という蒸し暑い季節に大会が開催されました。また、一ヶ月にわたる長期間の大会であったこと、開催地が韓国と日本であり、それぞれの環境が異なったこと、試合の開始時間も開催地の気候も違いました。これが、マラソンという種目であれば、2時間以上同じ方向に動作を繰り返し、当然、レースの途中で選手交代などはできません。また、短期間中にマラソンレースを何度もこなすことはできません。技術よりも体力が勝負の決め手となります。栄養面からのサポートする場合、このようなスポーツは種目による特性への配慮が必要となります。また、このことは、スポーツ選手だけでなく、日常で健康の維持や体力の向上を目的として運動する場合に当てはまります。今回から始まるこのコラムによって、多くの人が栄養に対して興味・関心をもつようになれば…、その機会となれば…、と思います。

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