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これだけ「監督」が注目を集めたのは久しぶりである。東京ヤクルトの古田敦也監督は3月31日、「プレーイング・マネージャー」として公式戦にデビューした。
監督兼選手が誕生したのは、現在は東北楽天の監督を務める野村克哉氏が南海ホークス時代に務めて以来のことになる。「古田選手」といえば、日本プロ野球選手会会長を務め、そして捕手としては巧妙なリードが持ち味の頭脳派として知られる。
1対1でインタビューした時のことは、いまだに忘れられない。オフのことだったが、スーツを寸分の隙なく着こなし、質問には丁寧に答えてくれる。野球選手を相手にしているというより、辣腕のビジネスマンと対座しているような気分になった。その分、インタビューをする方もしっかり準備をしないといけないのだが。
実際にプレーイング・マネージャーとなり、それなりの緊張もあるのだろう。開幕戦となった阪神とのシリーズでは、グラウンドでも「指揮官」らしい雰囲気が漂っているように感じた。親しみやすいというより、孤独な指揮官という感じなのだ。やっぱりプロ野球チームの監督とは、一般人が想像するよりも、ストレスフルな仕事なんだと改めて感じた。
それに打席ではなかなか結果が出ないところに、監督との兼業のむずかしさを感じる。結果を出したいというプレッシャーもあるだろうし、相手投手の研究に集中することもできない。いつか、自分に代打を出すという決断を下す必要も出るかもしれない。
でもとにかく、古田監督、そして古田捕手にはなんとか頑張って欲しい。私は昭和42年生まれだが、私よりも年上のプロ野球選手はわずかになってしまった。肉体的にはピークを過ぎているだろう。でも、それをカバーする知識、頭脳が彼らにはある。古田プレーイング・マネージャーにはその力を存分に発揮して欲しい。
スーツ姿のときに見た、理知的な雰囲気、そして整然とした言葉。それがいい形で采配に生きて欲しいと切に願う。
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