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「僕ね、テレビに出るの好きなんですよ。出るなって言われたら、ラグビーやめるかもしれませんよ(笑)」
笑顔がまぶしいという表現はありきたりすぎるのだが、この人、大畑大介の笑顔だけはまぶしいと本気で思う。同じ場所にいると、話を聞いている方までくつろいだ気分になってくるのだ。
大畑大介は人気チーム神戸製鋼、そしてわが日本代表のトライゲッターである。1999年のラグビー・ワールドカップで地元ウェールズ相手に彼がトライを上げたときなど、快哉(かいさい)をあげてしまった。日本人として誇りに思ったのだ。
とにかく速い。ボールを追って相手選手と駆けっこすると、スピードが断然違うのがハッキリ分かる。
「みなさんは僕がボールを持って走って、トライを上げるのを期待してると思うんです。期待されるのは選手としてありがたいことなんですが、この年になってくるともうちょっと玄人好みのプレーもしたいかなって」
これまでは右ウィング「14」が彼のシンボルだったが、最近では様々なポジションをこなしている。選手として幅が出てきているのだ。
「大畑大介」の名前がラグビーファンだけでなく、一般のファンにも広く知れ渡るようになったのは様々なジャンルのアスリートが競う「筋肉番付」で優勝してからだろう。
「番組の中で『サーティーズ』という記憶を試される競技があるんです。その時はヤクルトの古田さんと一緒になって、古田さんに勝ったの、本当にうれしかったですねえ。もし記憶を試される競技で負けたら『ラグビーやってる選手って、アホちゃう?』と思われてしまうといけないんで、結構緊張しましたよ」
放送後、ラグビー場では、「おおはたせんしゅ!」と声をかける小学生が目立った。彼はそうしたファンを大切にしたいという。
「僕は小学校の時からラグビーを始めたんですが、周りは誰もラグビー選手のことなんか知らなかった。みんなの話題はやっぱり野球。掛布選手なんか、すごい人気でしたもん。ラグビーの話ができなかったのが寂しくてね。だから僕がみんなに大畑大介だと認めてもらえれば、ラグビーをやってる小学生が『大畑選手ってすごい!』って教室で話をしても、その子が寂しい思いをしなくてすむでしょ」
テレビに積極的に出演したいと思うのはその気持ちの表れなのだ。ただ、目立ちたいだけではない。
世界との差は大きく開き、明るい話題が少ない昨今のラグビー界だが、大畑大介が元気なうちはまだまだ大丈夫。もっともっと彼の名前が全国の教室で話題になって欲しいものだ。
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