プロ選手のなかに、大阪出身の選手が活躍していることも紹介しよう。鈴木太郎選手は第1回世界学生選手権に日本代表として出場して以来、国内大会で優勝を何度も果たすなど、ビーチバレー界の第一線で活動し続けている。そんな鈴木選手にビーチバレーの魅力を聞くと、「技術を磨くことで、背の低い選手でも十分可能性があること」という答えが返ってきた。鈴木選手の身長は186cm。日本では背の高いレベルに入るが、海外では2メートル級の選手がずらりと並んでいる。身長の差がハンデになってしまうが、そこを埋めるのが、技術だという。
「ビーチバレーは2対2なので、相手のいないところにいかにボールを落とすかで得点を狙えます。北京オリンピックの金メダリスト、トッド・ロジャース選手も身長180センチ台ですから、いい刺激になります」。
ロジャース選手が36歳であるという点も、鈴木選手の励みになっていることだろう。
「ビーチバレーは、騙し合いのゲームでもありますので、経験が活きるスポーツだと思いますね。風を感じられて、音楽のなかでゲームができるという、解放感も魅力です」。
鈴木選手が所属するチームのひとつが「BTOC(ビトック)」というクラブチームだ。プロからアマチュアまで男女合わせて約20名のメンバーが、淡輪の「せんなん里海公園」にあるビーチコートをメインに活動している。「せんなん里海公園」には、無料で利用できるビーチコートが常設され、夏場は多くのプレイヤーでにぎわうが、BTOCはオフシーズンの冬場も、ボディスーツを身にまとって、練習に励んでいるそうだ。
「インドアのバレー経験を経て、社会人になってからビーチバレーに出会いました。インドア時代は、身長からレシーバーに回ることがほとんどで、試合中、ボールに触れなかった経験もあります。ビーチバレーは、全てのポジションを自分が担うので、楽しいですね。勝つのも負けるのも自分次第というところもやりがいがあります」(川上圭太選手)。
「プレイする面白みもありますが、観戦もまた楽しい。トップ選手が中之島の大会で出場しますので、ぜひ生で見てほしいですね。トップ選手は迫力が違いますから、観戦をきっかけに興味が広がることもあると思います」(福田茂雄選手)。
BTOCでは、個々の練習だけでなく、ビーチバレー普及にも積極的に取り組んでいる。
毎年5月から10月まで、月1回初心者向けの講習会「ビーチバレークリニック」を開催。
サーブの打ち方など基本からレクチャーを受けるので、気軽に参加できる。
「BTOCカップ」なる大会も、4月から定期開催している。競技者向けの「Sクラス」、一般向けの「Aクラス」とクラス分けされており、ペアがいない場合や初心者でも参加できるという。上位入賞者には毎回商品が用意されており、こちらも毎回熱い戦いが繰り広げられる。
ビーチバレークリニック、BTOCカップの参加申し込みは、随時BTOCブログ(http://blog.livedoor.jp/btoc/)にて受け付けている。興味のある人は、ブログにアクセスして、コメント欄に参加申し込みのコメントを残せば、BTOCメンバーから返信があるという。
「とりあえず海での開放的なプレイを楽しんでもらいたいですね。汗をかいてドロドロになれば、海にそのまま入るだけというのも気持ちいいです」(泉沢毅選手)。
「ビーチバレーを通した様々な人との交流は楽しいですね。関西で講習会を開催しているのはうちのチームくらいだと思いますので、ぜひ参加してほしいです」(谷雅和選手)。
プレイに観戦に、様々な楽しみ方ができるビーチバレー。これからの季節、ビーチバレーで楽しんでみてはいかがだろう?
取材日:3月13日(土曜)
場所:大阪府立大和川高等学校

- 藤田 あかり(Akari Fujita)
- 大阪府出身。2001年京都外国語大学英米語学科卒業後、フリーライター。
アスリート、作家、職人、老舗の当主など、人にクローズアップした取材を中心に活動。

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