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[vol.24]大阪府立大和川高等学校
ビーチバレーボール部(中編)

校内に誕生したサンドコート
駆け巡る 若きプレイヤー

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日本初 国際基準の内陸型サンドコート

大阪府立大和川高等学校に、サンドコートが誕生したのは2000年のこと。学校の特色づくりを推進する大阪府教育委員会の「スクールカラーサポートプラン事業」の一環として、コート作りが実現。内陸型としては国内で初めて作られ、3面のうち2面が、国際バレーボール連盟に準じたコートになっている。

このコートは、体育の授業やクラブといった校内で活用されるほか、これまでに大阪市の主催で体験教室が開催されるなど、市民に還元される機会を設けている。
 「市内でビーチバレーができる環境は、大阪府の大きな財産だと思っています」(ビーチバレー部山元監督)。

地下足袋の選手たち

ビーチバレーに地下足袋!巨大なサンドコートもさることながら、クラブを訪ねてまず驚いたのは、選手たちの足元。女子も男子も、大工さん愛用の地下足袋を履いていたのだ。真冬の1月頃から練習を始めるという選手にとって、裸足は砂も固く痛みを伴ってしまう。地下足袋は、そんな痛みから足を守るため、山元監督のアイデアで支給されたものだという。 

寒空のもと、地下足袋を履いてまでの練習ということは、さぞ指導も厳しいかと想像していたが、選手たちは和気あいあいと、時おり笑顔を交えながらボールを追っている。山元監督はというと、最小限の指示はするものの、終始見守るような立場で、ゲキを飛ばすようなことはほとんどない。

「選手のやる気次第です。楽しいスポーツなので、レベルに応じた楽しみ方もできると思います。でも、もっと楽しみたいなら上手くなるしかない。上手くなるには練習しかないですが、選手にその気持ちがなければ始まりません」。
山元監督はそう語る。あくまで、選手の自主性に任せているという。当の選手たちは、どんな思いで練習を行っているのだろうか?

目標は全国制覇

男子5名、女子11名からなるビーチバレー部には、バレーボール経験を経て入部する選手、高校からビーチバレーに飛び込んだ選手など、様々なメンバーがいる。「インドアとは違うバレーも経験したかった」「バレーが好きだったから」など、バレーを原点に動機をあげる女子に対し、男子は、「他のクラブを作ろうとしたが、メンバーが足りず断念。代わりにビーチバレーボールに入部した」「山元監督に勧められて」など、当初は、本人の意図と外れた形で入部した選手もいるようだ。
しかしながら、皆同様に口をそろえるのは、「ビーチバレーが面白い」ということ。

「二人しかコートにいないので、ボールに触る機会が多くていい」「あらゆるポジションを一人でできるのが面白い」「最初は砂に慣れずに、足も痛かったが、慣れれば平気に。今は砂で走り回るのが気持ちいい」「試合で海に行けるのが楽しみ」など、ビーチバレーの魅力を語ってくれた。 彼らの目標は「全国制覇」。8月に行われる全国大会への道のりは、大和川高等学校のビーチボール部内での選考会である校内予選を突破し、さらには、大阪大会を経て代表に選ばれることが前提だ。  
「練習量は十分に全国制覇できるレベル。あとは、自信を持つこと。大会を意識するようにすれば、練習ももっと変わると思います」と、山元監督。目標達成なるか?彼らの活躍に期待したい。


取材日:3月13日(土曜)
場所:大阪府立大和川高等学校

藤田 あかり(Akari Fujita)
大阪府出身。2001年京都外国語大学英米語学科卒業後、フリーライター。
アスリート、作家、職人、老舗の当主など、人にクローズアップした取材を中心に活動。