競技性を追求することも、純粋に遊びを求めることも、様々な楽しみ方ができるキンボール。まずは「遊び」目的での魅力を紹介するべく、「茨木東スポーツクラブレッツ」が毎週金曜日に行っている、キンボールのジュニアスポーツ教室を訪れた。
「めちゃくちゃ大きい!」。
キンボールを実際に見た時、おそらくほとんどの方がこの感想を抱くのではないだろうか。ボールの直径1メートル22センチ。重さは、1キロ程度なので軽いものの、その軽さが災いして、最初はなかなかうまくボールをコントロールできない。レシーブやパスは、手以外の足でも頭でもお尻でもOKとのこと、体のあらゆる部位を駆使して、アクロバティックにボールを操ることができるようになれば、なかなかの全身運動である。前へ後ろへと、飛んでいくボールの行方を追いかけているうちに、いつのまにか汗びっしょりになる。
何より、メンバーで力を合わせて、ボールをキャッチする快感がたまらない。コールを間違えて笑い、ボールをキャッチし損ねて笑いと、練習中笑いも絶えることはない。夢中になっているうちに時間が過ぎて、心地よい汗をかいている。キンボールは、一度体験すれば病みつきになる、そんな面白さを秘めているように思える。
ジュニアスポーツ教室のメンバーにも、キンボールの魅力についてインタビューした。協力してくれたのは、小林結ちゃん(小学6年生)、咲ちゃん(小学校4年生)姉妹と、前山知輝(ともき)君(小学6年生)、旭洋(てるひろ)君(小学3年生)兄弟。彼ら4名は、教室のなかで「レッツジュニア」なるチームを結成して3年。茨木市主催のキンボール大会小学生の部において、優勝2回、準優勝1回、3位1回という、輝かしい成績の持ち主だ。
メンバー結成は、前山兄弟に誘われて小林姉妹が入ったことがきっかけだ。前山兄弟は父親の直さんが、キンボールのコーチを長年務めており、その縁からキンボールの世界を知ったという。
「ボールがすごく大きくて、最初はバランスが取れなくて難しかった」と語るのは、旭洋君。小学校に入る前からキンボールを始めたとのこと。
旭洋君の体の何倍もあるボールとの格闘は大変だったろうが、「自分にできるかなと思ったけど、初めてやった時からすごく面白かった。それまではドッジボールが好きだったけど、今はキンボールが一番」と、ボールの大きさよりも、面白さの方が大きいようだ。
お兄さんの知輝君は、「もともと運動は苦手な方」と話す。苦手意識があると、スポーツ系は敬遠したくなりそうなものだが、キンボールは関係なく、面白いという。「試合で優勝した時、本当に嬉しいです」と、顔をほころばせる。
同じく、「運動は苦手」と話す咲ちゃんも、キンボールは別のようだ。
「スポーツは好きじゃない方だけど、キンボールは楽しい。キンボールは、蹴ったり投げたり、いろんな動きができる。みんなでパスしたり、試合ができるのが面白い」お姉さんの結ちゃんは、運動は得意。そのなかでも、キンボールは一番楽しいという。
「守る、攻める、蹴る、投げる、声を出す。いろんな動作ができるところが、他のスポーツになくて、面白いです」。
「茨木東スポーツクラブレッツ」では、現在、メンバーを募集中だ。ジュニアスポーツ教室は小学生が対象だが、中高生、大人ももちろん参加できる教室がある。興味がある人は、下記の問い合わせ先に、連絡してみよう。練習場所や日時、メンバー層など相談のうえ、最適な教室を紹介してくれるはずだ。
ぜひ一度、実際に体験して、キンボールの面白さを実感してもらいたい。
「ワールドカップをめざしたい」「競技としてキンボールを楽しみたい」という本格派は、次回の情報に、ご期待を!
【問合せ先】
〒567-0833
大阪府茨木市学園町3-5-313
TEL&FAX 0726-35-1678
前山直まで
取材日:3月5日(金)
場所:茨木市立東市民体育館

- 藤田 あかり(Akari Fujita)
- 大阪府出身。2001年京都外国語大学英米語学科卒業後、フリーライター。
アスリート、作家、職人、老舗の当主など、人にクローズアップした取材を中心に活動。


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