ホーム > スポパラマガジン > ラクロス特集(中編)

スポパラマガジン

一覧に戻る

[vol15]ラクロス特集(中編)

ラクロスで日本代表も夢じゃない!

  • 前編
  • 中編
  • 後編

競技人口右肩あがり

ラクロスの競技人口はおよそ2万5千人。90年代から急激に競技人口が伸び、以降もじわりじわりと増え続けている。大阪国際大学の活躍にみられるように、学生のスポーツというイメージが強いが、一般の誰でも参加できる社会人のクラブチームが多数あること、毎年、学生とクラブチームとの間で日本一を決する熱い闘いが繰り広げられていること、さらには誰もが全日本代表に選ばれる可能性があることなど、あらゆるチャンスがゴロゴロ転がっているスポーツでもある。

2010年には男子ラクロス、2013年には女子ラクロスのワールドカップがそれぞれ開かれる。未来の晴れ舞台に立つのは、もしかすると「ちょっとラクロスやってみようかな」と思い始めたアナタかもしれないのだ。

日本の頂点に立つには?

競技について簡単に説明しよう。ラクロスはクロスを巧みに操りながら、ボールを運びゴールを狙う球技だ。男子ラクロスではボールの速さが160キロにも及ぶことから、スピーディーな展開と得点数の多さが見もの。攻撃の「アタッカー」、攻守に活躍する「ミッドフィルダー」、守りの「ディフェンダー」、ゴールキーパーの「ゴーリー」がそれぞれのポジションをこなし、アイスホッケーと同様に、ゴールの裏側もフィールドとして使いながら得点を競う。
男子と女子ではルールが違い、男子は10人、女子は12人。試合時間は男子が20分×4クォーター、女子は25分ハーフで、10分間のハーフタイムがある。なかでも、男女の大きな違いは、男子にはボディチェックがあることで、ボールを奪い合っての激しいタックルは男子ラクロスの魅力になっている。

ラクロス日本一までの道のり 主な大会は「ラクロス全日本選手権大会」で、大学チーム及びクラブチームの上位2チームが日本一をかけて対戦する。大学チームの上位2位とは、今年から始まる「全日本ラクロス大学選手権大会」(※関東、東海、関西、4地区(北海道、東北、中四国、九州)で行われる学生リーグのそれぞれの優勝者が出場)において、2位までの成績をおさめるチームをさす。クラブチームの上位2位とは、「ラクロス全日本クラブ選手権大会」(※東日本、西日本のリーグ戦それぞれ上位2チームが出場) において2位までのチームのことだ。日本一の座は近年、クラブチームが男女とも独占状態であるため、大学チームの日本一奪回が期待されている。

“Lacrosse makes friends”(ラクロス メイクス フレンズ)

これらの大会を運営するのは、1987年に発足した日本ラクロス協会だ。有料の会員制の団体で、大学や一般チームは協会会員として所属すると、大会に参加する権利を得ることができる。協会は大会を運営するだけでなく、部員獲得のための大学側へのサポートや、一般向けにはクラブチームを紹介するなど、ラクロス普及に対してさまざまな活動をおこなっている。会員もまた、試合の運営などの活動を協会に任せきりにするのではなく、自らも積極的に参加。パンフレットを制作したり、試合当日のスタッフ人員として活動したり、プレイ以外での関わりが、チーム間の交流も生むという。

「ラクロスには、“Lacrosse makes friends”(ラクロス メイクス フレンズ) という、今も昔も変わらないスローガンがあります。大学間、男女間の壁が低く、ラクロスや運営を通じて、様々な大学に自然と友達ができていく。そんな交流がベースにあるので、クラブチームも単体の大学OBで固められたチームは少ないです。ラクロス未経験者も含め、出身大学も職業もさまざまなメンバーが集まっています」

日本ラクロス協会事務局次長の寺本さんは話す。選手が、母校以外のラクロスチームのヘッドコーチに就任するということも、ラクロスの世界では珍しくないという。つまり、垣根もしがらみもなく、純粋にスポーツでの交流が楽しめるのが、ラクロスなのだ。 また、4年に1度男女それぞれに開催されるワールドカップも、代表選手のほとんどが大学からラクロスを始めた選手であり、経験値での差がさほどないことから、誰もが日本代表に選ばれる可能性があるのもラクロスの魅力だ。

「日本代表選手の中には、高校時代までは文化部で、ラクロスと出会うまで本格的なスポーツは未経験という選手もいますから、日本代表のチャンスは誰にでもあると思います。興味のある人は、まずは試合を観戦してほしいです。実際に見るのと想像するのとでは全然違いますので、直接目で見てイメージをつかんでほしいと思います」(寺本さん)

大会情報は常に日本ラクロス協会ホームページに掲載されているので、チェックしてみよう。

次回は「まずは観戦から」という寺本さんのアドバイス通り、11月23日(月・祝)に長居球技場にて開催される「第20回記念関西学生ラクロスリーグ戦」女子 決勝戦、大阪国際大学と同志社大学の試合をレポートする。




取材日:11月13日(金)
於:日本ラクロス協会関西事務局

藤田 あかり(Akari Fujita)
大阪府出身。2001年京都外国語大学英米語学科卒業後、フリーライター。
アスリート、作家、職人、老舗の当主など、人にクローズアップした取材を中心に活動。