今月のクローズアップ
photo ディノニクス ALPHA
種目:車椅子バスケットボール
活動場所:岸和田サン・アビリティーズ・アミティ舞洲 他
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◆普通にバスケットを楽しんでいるだけ
スピーディーに展開する連係プレー、次々にシュートを決めていく確実性。
設立20年を迎え、関西では常にトップを争う本格派チーム、ディノニクス ALPHA。彼らのプレイのキレの良さに、まず圧倒される。観ていて普通のバスケットと何ら変わりは無い。ただ、車椅子が足の代わりをしているだけ、という感覚だろうか。
時に、ぶつかり合ったり、車椅子ごと転倒してしまうこともある。けれど、彼らはもろともしない。状態を自身で素早く立て直し、プレイに戻っていく姿を何度見かけただろう。
「僕ら、怪我してるわけじゃないんですね。障害はありますが、ケガとしては完治している状態です。だから、ぶつかった時の痛みは、普通の人が感じるのとまったく同じ。」
チーム広報の諸隈さんは、話す。そうなのだ、彼らは車椅子でコートを駆けるとき、アスリートとなる。プレイ中のアクシデントも、起こるべくして起こるだけなのだろう。
「危ないとか、恐いとか思われるかもしれません。けど、僕らにとっては これがいつもの状態。普通に、バスケットを楽しんでるだけなんです」(諸隈さん)

◆1,000人以上がプレイする日本の車椅子バスケ
 アメリカで1891年に生まれた車椅子バスケットボール。日本で全国的に普及したのは、1964年の東京パラリンピック以降。1970年には、全国大会が開かれるようになり、昭和50年(1975年)、日本車椅子バスケットボール連盟が発足。全国を10地区とする地方連盟が組織され、現在では、90近くのチームが連盟に登録。1,000人以上が車椅子バスケットプレイヤーだ。
 ルールは、ほとんどバスケットボールと変わらない。ゴールの高さも、ボールの大きさ、コートの広さも同じ。大きな違いは、車椅子が必要なことと、メンバーの障害の状況に応じて一人1.0〜4.5の持ち点が与えられること。全員の合計が14.0を越えてはならないという規定があることで、障害の状態に関わらず試合に出場できるための配慮がなされている。
 バスケットの魅力もまた、同じだ。
 「野球は攻守がはっきりしているけど、バスケットは一瞬で変わる。その流動的なおもしろさが魅力なんです」(諸隈さん)

◆目標は全国制覇
現在、ディノニクス ALPHAは、メンバー、マネージャー、トレーナーを募集中だ。練習は週2、3回。大会は、年中を通してあり、1月初旬に全国大会の予選会、5月に全国大会。名神リーグという関西のリーグ戦や、ALPHA主催の大会などがある。募集するメンバーの経験は問わない。実際、現メンバーのほとんどが、初心者からスタートしているという。
 また、地元の小中学校などで、車椅子バスケットの講演活動もある。
「車椅子バスケの認知度はまだまだ低いので、できるだけ多くの人に存在を知ってもらいたい。"知っていてしない"ならいいんですけど、"知らなかったからできなかった"という人がいなくなるようにしたいんです。スポーツの一つとして、"車椅子バスケットもあるよ"ということを伝えていけたらと思います。」(諸隈さん)
チームとしての今後の目標は、全国制覇。
「"バスケが好き"というメンバーの思いは一緒。練習は厳しいけれど、情熱で乗り切っていきたい」(諸隈さん)
表彰台をめざして、その情熱は、コートへと注がれていく。

 なお、2005年2月17日(木)〜19日(土)、大阪市中央体育館では、アテネ・パラリンピックで優勝したカナダ、準優勝のオーストラリアのチームが参加する「2005国際親善車椅子バスケットボール大阪大会」が開催される。

(文:藤田あかり)


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